トムラウシってこんなところ
トムラウシへおいで!
お暇な時に日本地図を広げてみて下さい。ここは北海道のほぼド真ん中・トムラウシ。面積では日本一の…いえ、大自然の奥深さでも多分日本一の大雪山国立公園の中にある牧場。胸一杯吸い込んでもあまりあるおいしい空気とあふれんばかりの豊かな自然の中で牛を飼って暮らしています。近くにトムラウシ温泉もあります、ぜひ一度遊びにおいでください。
自慢するものが三つある!
初対面の人にトムラウシを語る時、「ここには自慢するものが三つあります。一つはトムラウシ山に代表されるこの大自然。次にトムラウシ小中学校。最後に住んでる人達です。」
晩飯に魚が食べたいなと思えば、ちょっと山に入り小一時間ほど糸を垂れると、焼いても唐揚げにしても最高のイワナが二、三十匹。年に何回か姿を見せるヒグマの親子。多くの住人が車を壊された経験があるとんでもない数のエゾシカ達。タヌキにキツネ。クロテンにオコジョ、ナキウサギなどなど数えたらきりがないほど色々な山の住人達。戦後の経済成長期にかなりの木が倒されましたが、いまだ日本でも五か所しかない手つかずの原生林が残っているこのトムラウシ。冬の厳しさも半端ではありません。
トムラウシ小中学校
私がここで住もうと決めた大きな理由のひとつに、トムラウシ小中学校がありました。築30年はとっくに超えてると思われた昔懐かしい木造校舎で、10人そこそこの子供たちがまるで兄弟のように生活していました。元気で大きな声でのあいさつ、人なっつこい笑顔で、鳥や木の名前を自慢げに教えてくれる。大阪の千人を超える小学校で育った人間にはとんでもない驚きでした。将来自分の子供が出来たら、こんな学校で育ててやりたいと思うようになり、その思いが現実になったわけですが、今も変わらず地域の核としてみんなが集う場所になっています。
最後にここの人達のボランティア精神には頭が下がります。運動会や学芸会はもちろん多くの学校行事に自ら参加し、楽しく盛り上げる。地域の行事は必ず毎月一つ二つ入っていて大人も子供も一緒になって食べたり飲んだり。いやな噂話はほとんど聞こえて来ません。今の世の中、人間関係でこんなにストレスのない地域はなかなかないと思っています。
書き出せばきりがないのでやめますが、今の自分があるのはすべてこのトムラウシで出会った人たち(妻も含めて)のおかげだとつくづく思える年になってきました。そしてまたジャージー牛のおかげで、これからも新しい出会いが待ち受けていることでしょう。
トムラウシ☆ジャージーと関谷牧場。どうぞよろしくお願いします。
関谷達司
大雪山国立公園(だいせつざんこくりつこうえん)は北海道中央部にある日本最大の国立公園。
1934年12月4日、阿寒国立公園、日光国立公園、中部山岳国立公園、阿蘇国立公園(現・阿蘇くじゅう国立公園)とともに指定された。
面積は2267.64km2(東京都の面積よりも大きい)におよぶ、日本一の面積を誇る国立公園である。
国有地の比率が98%あまりと非常に多く、北海道有地などを含めると99%あまりが公有地であることが特筆される。(ウイキペディアより)